人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)
「介護士・福祉職としての転職や就職に成功したい!」と思った時、何を基準に選びますか?
生活のこともあるので、待遇面は欠かせませんよね?
人間関係が良かったり、通勤が楽だったり、実際に働く時の条件も必要になってくるかもしれません。
求人票でそのような条件面は、色々と書いてあります。
しかし、実際に働いてみないとわからないことは多いです。
前提条件として、介護・福祉の業界は「慢性的な人手不足」があります。
「慢性的な人手不足」の業界事情があるにも関わらず、人材を「選んでいる職場」。
このような職場を見つけることが、実は転職・就職への成功の近道です。
なぜなら、その転職先の職場の方針と、人材がマッチングできるかを考えているからです。
つまり、これだけで「いい職場である可能性」が高くなります。
本来、採用面接だけではわからないことが多いので、何回も面接を設けたり、筆記試験が合ったりするのですが、介護・福祉業界のほとんどの施設・事業所は簡略化している傾向が強くあります。
つまり、お互いが「働いてみたらなにか違う」ということになりかねないのです。
今回は「介護職・福祉職の職場の選び方:マッチング確率を跳ね上げる方法」をテーマにお伝えします。
・現職が介護職・福祉職で働き方に納得していない方へ
・資格なし、未経験で介護職・福祉職の転職を考えている方へ
・採用試験を設けている職場は、教育力が高い傾向にあります。
\ あなたにとって理想の職場/
介護職・福祉職の職場の選び方:マッチング確率を跳ね上げる方法
採用試験があることは、その職場は「人材やサービスの質を担保しようとしている」ことを説明しています。
つまり「質を担保しよう!」とする職場は、ホワイトな職場の確率があがると考えてもらって構いません。
つまり、最初から一定のマッチングした状態で働き始めることができます。
「人手が足りないから、誰でも採用する」状況になってしまうと、人間関係や職務遂行レベルがバラバラになってしまいます。
つまりマッチングが上手く行かないため、退職が多くなる傾向にあります。
介護や支援の内容も安定せず、人材も定着しない。
そして、教育やマネジメント・コントロールできる上司もいない。
そのような状態では、組織が崩壊する事が目に見える状況になってしまいます。
「誰でも採用をしよう!」とすると、ほぼ確実に離職率も上がります。
「面接試験を取り入れてあるから大丈夫!」という職場もあることはありますが、面接試験だけで人を判断する事は非常に難しいのです。
・面接を数度行う
・筆記試験等を行う
・グループ面接を行う
・専門の業者に協力してもらう
工夫を凝らして、良い人材を集めようとしている介護・福祉の職場もたくさんあります。
そのような職場は介護・福祉の事業にしっかりと取り組もうとしている表れでもあります。
ですので、働いてる側も安心なのです。
「選ばれた人材」が働いている職場ともいえます。
上記の記事では、採用試験についてのことをテーマにしています。
介護職のマッチング:即戦力を求めている事業所は注意が必要
「即戦力を求めている職場がなぜ注意が必要なのか?」
即戦力が求めていることに関しては、給与・待遇も考慮されることが多く、転職を考えている方からすれば、魅力的なことが多いかもしれません。
ただし「即戦力を求めている」ことは、逆の意味を言えば「教育をする余裕がない」ともいえるのです。
「教育をする余裕がないから、即戦力を求める」このことは、非常に危険なことを表していることもあります。
あくまでも「急募」と「即戦力」は違います。
「急募」の求人票は、その職種に着目すると良いでしょう。
例えば、一般的な職務を募集している場合の「急募」であれば、単にその「職務役割を担っていた方が抜けた」という補充的な意味合いが強いと思います。
ですので、「教育体制がなっていない」ことはあまり考えなくてよろしいかと思います。
「急募」を行うことは、どんな職場でもありえることです。
「既存の職員が退職した」のならず、「病気をして勤務が難しくなった」「補助的な職務を頼みたい」そのような理由で、急募は活用されます。
「急募」に関しては、心配する必要はありません。
ただし、「即戦力を募集する」ことは気をつけた方がいいこともあります。
即戦力を募集することが悪いわけではありませんが、良いというわけでもありません。
基本的に良い職場は離職率が低い傾向にあることも多いので、即戦力を募集する必要があまりありません。
即戦力を必要としている職場は、「それ以外の職員が素人である」ことや「経験が浅い」ことも考えられます。
特に資格者限定の求人票は職場見学は必須ですよ。
介護職のマッチング:教育力の高い職場は転職に必須
「教育力がない職場」は危険です。
介護・福祉の業界は、ルーティンワークのように見えるところもありますが、トラブルや緊急時対応が必要なこともたくさん現場では起こります。
「それに対して、どのような対応をするのか?」
「どのようなことが必要なのか?」
そういったことを、日頃から教育を受けていないと、利用する方の生命や、事業継続活動に影響を及ぼすことも多いです。
教育体制が整っていることによって、防げるトラブルはたくさんあります。
また「教育体制をきちんと確立すること」によって、そのノウハウを職員同士で広め、伝統化することもできます。
つまり、教育力があることは、その職場のノウハウが溜まっているということも言えます。
基盤ができていると、発展していく業務も格段にしやすくなります。
教育力がある職場は、「良い職場である」ともいえますが、「将来性がある職場」ともいえます。
ですので、転職を考えようとした場合は「長く勤めたい」という気持ちもあると思います。
そう言った場合は、将来性がある職場に勤めることをオススメします。
そうでない職場であれば、自身のキャリアは伸びることはありません。
介護職・福祉職の職場の選び方:人材を「選んでいる」職場は余裕がある
「人材不足」の業界事情で、「人材を選ぶ職場は余裕がある」といえます。
もちろん「余裕がある」ことは、「急いでいない」というわけではありません。
急いでいないのではなく、「人材を選ばないリスク」を理解しているといえます。
つまり、向いていない人材を入れることによって、トラブルになることを防いでいるのです。
その上、サービスの質を担保しています。
「採用試験を厳密にして選ぶことをしている施設・事業所は、良い職場である確率は高い」と言えることは、このような理由にあります。
余裕がある職場は強いのです。
自転車操業で、考える暇もなく走り続ける職場は、いつか限界がきます。
そして、無理をずっと続けていくことになってしまいます。
そのような無理な状態にならないように「良い職場」は、計画的に人材の補充や教育に真剣に取り組んでいます。
「組織的な新陳代謝を健全に続けていくことが、より強い経営状態にする」ことを知っているからです。
まとめ:介護職・福祉職の職場の選び方:マッチング確率を跳ね上げる方法
介護・福祉業界は、今では社会福祉法人や非営利法人だけではなく、様々な法人が福祉事業を営んでいます。
このことは多種多様なサービスを展開できることや、サービス提供できる場所を増やすことができることに繋がりました。
その反面、「事業所によるサービスの質の差」も増大させました。
質の高いサービスを提供している事業所もありますが、質の低いサービス・劣悪なサービスを提供している事業所もあります。
質の高いサービスを提供していることは、福祉事業として当たり前のことですが、それが職員の慈善的な努力で提供されているのであれば、それは働きやすい職場とは言えません。
働きやすい職場で、なおかつサービスの質も担保される。
そんな職場を見つけることが重要です。
その一つの要因として絶対に外せないのが、今回のポイントである採用試験のあり方です。
「転職に成功したい!」とお考えであれば、このポイントは注目しておいた方がよろしいと思います。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/
参考になれば幸いです。