人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)
「無資格だけど・・・介護の仕事に興味がある!」
「資格がないけど介護の仕事をして大丈夫?」
興味はあっても、"なかなか"「資格がない」ことで、介護や福祉の仕事を考えづらい悩みはあると思います。
介護・福祉の業界は「無資格でも大丈夫!」と言う記事を書きましたが、もちろん無資格の方でも十分に活躍できる可能性があります。
「無資格」だから介護・福祉の仕事はできないこと不安にならなくてもよろしいかと思います。
介護系の資格を取っておいた方が転職には有利になるのですが、実際のところ無資格の方でも、「その事業に有効なスキルを持っている方でいれば採用したい!」と積極的な職場もあることが意外と多いことも事実です。
しかも、「資格なしでも良い」と考える介護施設は少しずつ増えているような印象があります。
介護・福祉業界の資格を持っていることが重要というわけではなく、自身がどのようなスキルを持っているかが必要なわけです。
・・・と言っても、無資格の方がどんな介護・福祉の現場でも、転職先候補にできるという訳ではありません。
その中でも「おすすめの転職先」はあります。
今回は「"資格なし"でもおすすめの転職先」をテーマにお伝えします。
・"資格がない"けど介護の仕事をしたい方へ!
・まずは転職を考えておられる方へ!
\ あなたにとって理想の職場/
介護の仕事で「資格なし」人材の実態
「とにかく人手が欲しい!だから介護系の資格は二の次で現場に人が欲しい!」という職場も実際にはあります。
ただし、そのような事業所が「ブラックな職場」というわけではありません。
きめ細かい介護サービスが必要なために、介護業務をスポット的に任せている職場もあります。
資格や技術などがそれほど必要がない部分を「無資格の方」や「未経験の方」に任せるため無資格の方の人でも大丈夫な仕事がある職場もあります。
ですので、「資格がない人材に抵抗がない職場」もたくさんあります。
しかしその反面、「無資格の人材」をとにかく介護に従事させ、資格があった方が望ましい仕事でも任せるところもあります。
実際のところ法律的には問題がないことも多いのですが、「職場がどのような姿勢で介護サービスを提供しているか?」ということは関心を持った方が良いところです。
介護の仕事で「資格なし」でもおすすめの転職先は?
介護の仕事で"資格なし"の方に特におすすめをする職場は、「介護度が低い」職場になります。
この介護度については後述しますが、介護度が低いことになると、まだまだ元気な利用者の方に対応することになりますので、意思疎通などそれほど難しくなく、少しのサポートで自立を支援することも可能なのです。
資格がない方の多くは、未経験であることが多いです。
ですので、介護業務をする際でもそれほど抵抗がないような転職先であると良いと思います。
介護度については、基本的には地域密着型のサービスなどが低い傾向にありますが、あくまでも傾向ですので、実際の職場見学など行って必ず調査をする・聞くことが必要になると思います。
介護度について
介護度は高いほど、いわゆる「重度」「寝たきり」といわれる状態になります。
ですので、介護報酬が高くなります。
事業所によっては「介護報酬を高くするために、介護度が高い方を優先的に入れる」事業所もあります。
ただし、介護度が高いことにはそれだけ理由があって、職員の負担も上がることが多いです。
介護度が高い傾向にある職場は、職員の負担が高くなっている可能性があるのです。
もちろん介護度が低いと「楽だ」というわけではありません。
介護度が低い方は、介護報酬が低く設定されていますので、そのため多くの人数を利用させようとしている事業所もあります。
上記から重要なことは
・介護度の平均を知ること
・利用者人数を把握すること
このことで業務の日々の繁忙具合は想像できることが多いです。
なぜ介護度の把握が必要なのか?
介護認定調査によって介護度は決められてきます。
介護度の認定に関しては、細かな調査をされることが一般的ですので、本人の状態を正しく反映していると考えてよいかと思います。
そのため介護度が「要介護5」の方になると、全介助が必要になってきます。
介護度が「要介護1」あたりになってくると、例えば歩行や日常生活動作に関しては少しのサポートで自立できることが多いのです。
そのため介護度は、介護報酬を得るために必要なことではありますが、転職者側から見れば転職先のイメージがしやすくなってきます。
介護度が高い方を受け入れると、「事業所的には財務的に良い」と考える職場・経営者もいますが、実際のところその負担は現場の介護職員にいくので、現場の負担を考えると職員人数を多く確保することが必要になってきます。
職員人数を多く確保することは、「人件費が増大する」ことになりますので、介護度が高い方を対応することは、必ずしも財務的に良いとは限りません。
財務的な健全性を確保するために、職員人数を減らすという傾向にあることも事実です。
ですので、介護度の把握は転職先候補を決める際は重要なことになります。
※下記は資格なし・未経験の方に特に優しい転職サイトです。
介護度が高いと仕事がきつくなりやすい
介護度が高い方が利用している事業所(職場)になると、介護に対する業務負担も増えてきます。
特に疲労感を感じやすいのは、利用者への対応方法に「介護技術がない」ことが多く、挫折感を味わいやすいことです。
例えば、感情が不安定になったり、激昂するようなタイプの利用者であれば、経験がないと「どう対応すれば良いのか?」ということが自身では判断できないことが多いです。
周りの職員のサポートを受けれるような職場であれば、無資格者の方でも挫折することなく仕事することは可能だとは思いますが、実際のところ余裕がない職場が多く、介護度が高い方を対応している事業所(職場)は、「介護施設での勤務経験がある人材が良い」と考えている職場も多いのです。
介護施設での勤務経験者であれば、そのような対応もスキルとして持っていることが多いです。
実際に経験者の中には介護度が高い方を対象にしたほうが、「やりがいを感じやすい!」と考えている方も多いですが、今回は"無資格者の方"ということをテーマにしていますので、その視点で見るのであれば"資格のない"方や未経験の方にとっては、介護度が高い傾向になる職場は「きつい仕事」に繋がりやすいと思います。
介護度が高いと「資格なし」では仕事が限定的
介護度が高い方を受け入れている事業所では、無資格者の方が活躍できる仕事が少ないこともあげられます。
「無資格者の方が活躍できる仕事が少ない」ということは、少なからず人間関係にも影響を及ぼしてくることも多いですし、なおかつ仕事にやりがいを持てないことも多くあります。
ですので、無資格者の方は「今まで培ってきたキャリアをなるべく活かしやすい職場」を選んだ方がいいのです。
まとめ:【介護の仕事】「資格なし」でもおすすめの転職先
資格のない方にとって「おすすめの転職先」は、介護度が低い職場であることとしましたが、考え方によっては「スキルを伸ばすためには、介護度が高い職場を検討する」という考え方もあるでしょう。
転職に対して「何を軸におくのか?」ということは大事ですが、転職に失敗したくないという考え方であれば、無資格の方は介護度が低い職場の方が継続しやすいと思い、おすすめの職場としました。
転職活動する際には「職場見学」などにて、情報を仕入れた方が良いのですが、「介護度や現利用者人数」を公開しない職場も稀にありますので、情報を多く集めた方がいいですよ。
その際は下記の記事が参考になるかと思います。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/
参考になれば幸いです。