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介護職は送迎業務がきつい:5つの視点から解説

施設で介護職をするなら「送迎業務」が負担になることもあります。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「施設で働く介護士になりたい!」

介護・福祉業界で「転職しよう!」と決意すると、介護度・支援区分の低い方を対応すると未経験の方でも勤めやすいことを別記事でお伝えしました。

(上記に関連した記事はこちら>>)

実際のところ、介護度や支援区分が高い利用者の方を対応する事業所であると、必然的に体力を使う仕事が多いです。

 

余剰人員がいて、カヴァーする職員がいればいいのですが、人材不足であったりまたは、職場の事情によって「人員削減」をしているようなところであれば、非常に働く上での体力的な負担というのはかかってくるものです。

 

送迎業務が負担もしくは、それに付随して業務が圧迫して転職を考えるという人も多いのです。

 

今回は「介護職は送迎業務がきつい:5つの視点から解説」をテーマにお伝えします

こんな方にオススメ♪

・介護・福祉業界への転職を考えている方へ

・転職をするためのポイントを知りたい方へ

 

結論

・送迎業務は「業務負担」になることが多いです。

・運転が好きな方は「気分転換」になる可能性もあります。

・専従の運転手を雇用している職場はおすすめです。

\ あなたにとって理想の職場/

介護・福祉職の送迎業務とは?

慢性的な人材不足の中で、今回のポイントである「送迎業務」まであると、職員の中にはプレッシャーになり勤続することが難しいこともありえます。

例えば、

1.日中利用者の方の介護を行って、

2.その後に送迎も行う

3.送迎が終わって、事業所へ帰ってきたら、

4.事務作業や会議を行う

上記のようなことになれば、勤務スケジュールが、ものすごくタイトな時間で仕事をする必要があります。

時間的な余裕がなくなってきます。

もちろん送迎専門の職員を雇っている職場もあります。

 

全ての送迎ルートを専従する運転職員でまかなうことができればいいですが、多くはそうではなく介護職員で回しているところも多いです。

 

「出来るだけ自宅で生活していきたい」そして「地域の中で生活していきたい」というのが基本的に高齢者や障害のある方のニーズでもあるし、「脱施設化」という福祉サービスの流れでもあります。

介護・福祉業界は「地域」がキーワード

脱施設化の流れから「施設に入所する」という選択肢を、すぐ「施設に通所する」そして、「できるだけ居宅で生活できるようなサービスを受けていく」ことが基本になります。

そのため通所サービスや訪問サービスなどが充実してくるのですが、「居宅から事業所への利用のために送迎サービス」が必要になってきます。

入所型のサービスであれば、そこで生活することになるので基本的に送迎のサービスはありませんし、そこで勤める介護職員は送迎のことは考える必要はありません。


しかし、通所サービスなどの職員は、基本的に送迎業務があると考えながら仕事をしていく必要があるのです。

 

送迎業務の実態について

送迎業務に関して運転が得意でなく、苦手意識がある場合、採用面接で送迎業務を外してもらえるか交渉することは一つの手段です。

 

ほとんどの施設や事業所は基本的に送迎業務を介護職員の業務としている傾向があり、あまり好意的に受け取られない可能性があります。

 

ただし、規模が大きい法人などでは送迎業務が基本的に専門の職員によって行われていることもあります。

そのため、比較的大きな規模の法人であれば、交渉がしやすいかもしれません。

1.送迎業務はクレームになりやすい

送迎業務のために社用車を運転することはありえます。

また事業所のやり方によりますが、基本的には自宅前に送迎することになれば、狭い道で停車をすることもあるでしょう。


ですので、クレームが発生する可能性もあるのです。

2.送迎業務は交通事故の可能性もある

交通事故の危険性もあります。

いわゆる介護以外の業務も必然的に担わなければいけないのが現状です。

ほとんどの通所型サービスの事業所であれば、採用の条件として「運転免許を持つことが必須」になっていることが多いです。

運転免許を持っていることが条件であれば、原則「送迎業務がある」ということです。

3.送迎業務はマナーに気をつける必要がある

送迎業務に関しては、なにも「社用車を運転して利用者の方を送迎すればいい」というわけではありません。

そこでのサービス満足度を考えるのであれば、ご自宅の状況を送迎をすることによって把握したり、ご家族との打ち合わせをしたりすることもありえます。

ですので、送迎業務は「運転だけをすればいい」というわけではありません。

介護サービス利用の始まりと終わりは、送迎で始まり送迎で終わるものです。

 

ですので、多少なりともコミュニケーションが必要になるし、当然ながらマナーも必要になってきます。

「お客様を乗せている」という意識が絶対に必要なのです。

4.介護の仕事で送迎業務は「疲れる」仕事になる

もし車内で「持病の悪化」や「発作」などが起こった場合は、それに対応する必要も出てきます。

ですので、運転にも気を使わなければならないし、車両内の安全も気にかけなければいけません。

車両内で利用者同士のトラブルなどがあることもありえます。


トラブルの状況にならないように、事業所内での職員同士で話し合っておくことが必要なのですが、送迎に関する話し合いもないような事業所であれば、必然的に送迎に関するサービスの質も悪くなってきますので、働く側としては精神的な疲労も感じやすくなります。

添乗職員をつけて、送迎職員は車の運転に集中できるような状態で、安全配慮をしている職場もありますが、基本的には職場の人材数を考える必要がありますので、添乗職員がいない職場も多くあります。

また、「決められた時間内に送迎を終える」ことも難しく、その中で交通法規等は当然に遵守しなければなりません。

5.介護業務の雑務・事務の処理時間がなくなる

職員の中で送迎サービス等の担当が、バランスよく回っているのであれば、チームワークも良くなるかもしれませんが、「運転ができない職員」や「避けている職員」も当然にいます。

ですので、「送迎業務が少数の人材に集中する」こともありえます。


業務負担の不公平さから、職場の雰囲気が悪くなることもあります。

ですので、介護・福祉業界のような数値化されにくい職業は、同一賃金・同一労働が比較的判断しにくい業種であろうかと思います。


職務に制限があり、できない業務があるのであれば、「代わりに別の仕事をする」ことが、組織上必要なのですが、助け合いのチームワークもなく、特定職員に事務処理や送迎業務などが集中する傾向にあります。

そのため、職場環境が悪くなってくることもあります。

まとめ:介護職は送迎業務がきつい:5つの視点から解説

実態としては、職場によって送迎業務があるが故に、時間がタイトになってしまう現状もあるのです。

車を運転することが好きなのであれば、送迎業務は負担にならない可能性もあります。

気分転換にもなるかもしれません。

しかし、添乗職員が居ない職場であれば、必ずしも「運転が得意だから負担にならない」ということではありません。

実際に現場で仕事をしてみると、送迎があることによって様々な業務が圧迫することになり、結果的に業務全体に影響を与えることもあるのです。

ですので、介護・福祉業界で働くのであれば、送迎に関してもポイントになることは考慮されると良いかと思います。

ただし「送迎業務のある・なし」を基準に転職先を選ぶことはあまりよろしくありません。

「送迎業務があるものだ」と思っていただいた方が探しやすくなります。

送迎業務が効率的に回るようにシステム等を整えている職場を見つけることが、今回のポイントになります。

ぜひそのような職場を見つけられることをおすすめします。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。