人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)
「このまま、この職場で働いていいんだろうか?と悩む」
「たった一度の人生だから、もっといろんなことを経験してみたい」
社会人の多くは、様々な思いで覚悟を決めて、転職活動に踏み切って行きます。
そのため『覚悟』を持たない状況での転職は、「失敗がしやすい」と言われることも多いです。
ただし私は転職の予定がなくても、転職活動の準備はしておいた方が良いと考えています。
実際のところ、その職場を退職しようが、退職しない決断をしようが、「どうでもいいこと」なのです。
大事なことは退職をすることを選択した場合に、スムーズに転職できるか?ことが問題であって、覚悟の問題ではないのです。
・転職をするか悩んでいる方へ
・転職に悩むことは必要ないことがわかります。
・転職に退職は直接的には関係ありません。過程で必要なだけです。\ あなたにとって理想の職場/
転職の悩みは準備で決まる!後悔する原因は?
多くの方は、退職を決断した上で、転職活動に入ります。
間違ったことではありませんが、例えるのであれば「テストがあることがわかった時点で勉強をし始める」ことと同じことです。
例えば「“毎日テストがあるかもしれない”ことを想定し、常に復習をしておけば 急にテストがあっても全然安心だ」となりますよね?
つまり、これが『準備』というものです。
もし未経験の方であれば介護・福祉業界の実情をご存知でしょうか?
(このブログには様々な情報が私の経験で述べております。是非参考にしてみてください。)
介護・福祉業界の経験者の方であれば、「どのような選び方をすれば、自分が働きやすいと感じる職場に勤められるか?」が何となくわかるはずです。
前職が基準になるのですから、なんとなくのイメージがわくと思います。
転職は悩まなくていい。女性も男性も関係ない。
なぜ転職に多くの方が悩むのでしょうか?
多くの方は今勤めている職場の「辞め方の問題」と「次の職場に関する不安」このことで悩むのではないかと私の経験から思います。
生活で悩んでいるから転職ということもあるでしょう。
例えば、
転職をするために、上記のような動機として考えている方もいると思います。
ただし「給与だけを条件にすると、転職失敗する」ことが、介護・福祉業界は多いです。
転職の失敗に関していえば、明らかに準備不足によるものが多いです。
介護・福祉業界は、女性も存分に活躍できるので、男性・女性関係ありません。
転職の失敗は基本的には、転職の「準備不足」と考えていいと思います。
転職し後悔する=収入向上は簡単ではない
例えば、「毎月の返済が苦しくなって、毎月の給料では足りない。」という状況が生まれたとします 。
その場合の考えられる生活の立て直しの代表的なものとして
①収入を上げる
②支出を減らす
③法的な相談をする
上記の3つが多いのではなかろうかと思います。
「収入に不満」で転職を考える人は、収入を上げるために転職をする覚悟をされるのではないかとは思いますが、収入をあげることについては困難であると思っていた方がいいです。
理由は、雇う方の職場から言えば、「前職でどのような働きをしていたとしても、前職のようにパフォーマンスで働くことができるか?」ということが非常に不透明なことです。
面接の時に職務経歴書を提出すると思いますが、基本的に面接官は参考にするだけで自分の職場でも同じパフォーマンスを発揮できるとは全く思っていません。
だからと言って職務経歴書を適当に書けばいいという問題ではありませんが、一定の信用だけ与えるものであり、収入を上げる可能性があるものではありません。
不透明な人材に大きな人件費はかけれません。
つまり、しばらくの間は最低限の人件費の支払いだけで様子を見ることが基本的です。
よって、転職で収入を上げようとするのは非常に困難なことになってくるのです。
例外的に、その業界やそのエリアで、名が知られた存在になれば もちろん 給与の向上は可能ですし、高待遇での引き抜きということもあり得るでしょう。
「高待遇での引き抜き」であれば、もちろん収入の向上はみられますが、誰でもそのような状況ではないと思います。
だからこそ転職の成功者は一部であり ほとんどが失敗するといわれる理由です。
転職を悩まない・後悔しない=準備が成功の秘訣
多くの方は「退職が決まった」「自分の中で決まった」という時点で転職活動を行うと思います。
この時点の転職活動は非常に遅いのが現実です。
実際のところ「年内で退職しようかな?」とか「チャンスがあったら、なとかなんとなく」の段階でいいのです。
転職活動はいつでもしていいのです。
ですが、転職準備は「悩んだ時点から開始したほうが圧倒的に良い」です。
転職をすることを実行するか?しないか?は別問題です。
重要なことはその業界の情報を常に集めておくことです。
例えば、転職エージェントを利用し、ここで情報を集めたとします。
そこで、自分のエリアのだいたいの給与平均であったり、自分が持っているキャリアに気づいたりします。
また逆に言えば、「この職場は自分には合わないかもしれない」という取捨選択できる目を養うことができます。
転職は活動そのものが問題ではなくて、その前の「準備の段階にある」のです。
準備に時間をかければかけるほど 、転職の成功率は上がるといえます。
そのために、効率的に取得するための情報源が必要ですよ。
転職を後悔しない=準備はハローワークが良い?実際のところは?
ハローワークは様々な職種が集まっており、情報としては非常に多いです。
また地域性もあり、住んでいる地域の雇用情報というのがいっぺんに集まっているということは非常に強いメリットがあります。
反面、情報が多すぎて、「どの施設・事業所がいいのか?」がわかりにくいことがあります。
ですので、転職に関して言えば、介護・福祉業界に精通した人がハローワークで転職するのであれば良いとは思いますが、多くの方の転職には適しているかといえば 判断が難しいところです。
つまり、業界に精通したコーディネーターが必要になってくると転職には強い味方になってくれるといえます。
ハローワーク以外の情報源も、考慮しておく必要があります。
多くの方は「職を探す時に、ハローワークを選択しがち」ですが、ハローワーク以外の情報源にも気づくべきです。
民間の職業紹介会社が持っている情報は、基本的には求人を行っている企業から頼まれて、紹介をしていることが ベースになっています。
つまり、「求人を行っている企業がどのような会社なのか?」を知らなければ、求職者の方に効果的に勧めることができない状況があります。
ですので、基本的に民間職業紹介会社も求人を行っている企業に対して、担当者がいることが普通です。
私自身も人事管理者として何回も担当者と打ち合わせをして求人票を作っていました。
そのため、掲載されている企業は厳選された情報を出していると考えてもらっていいです。
ここが ハローワークの求人票にのっていない情報などが出ているポイントになります。
転職準備の3手順
転職しようかを悩んだら、まずは「退職をどうするか?」よりも、次のステップへの情報を集めることが先です。
転職の準備をしっかりと整えて、転職に後悔しないようにしましょう。
手順1:何に不満かを明確にする
転職をしようか悩む理由を具体的に考えていきましょう。
「なんとなく転職したい」ということも悪くはないのですが、転職するための条件を具体的にするために、なるべく現職での不満を明確にしましょう。
ここでのポイントは、周りに転職を考えている(不満に思っている)ことがなるべくバレないようにすることが必要です。
理由は、状況によっては円満退職が難しくなってくるからです。
手順2:転職に必要な情報集めをする
転職エージェントなどに登録した方が、確実に情報集めが簡単かつ正確でもあるのですが、もしそのようなことに気が引けるのであれば、ハローワークなどの求人票を覗きに行くことも良いかもしれません。
大事なのは、就労エリアにどのような介護福祉事業所があるのかなどの相場観を養うことが必要になってきます。
この場合、経験者が有利といえば有利ですが、他業界からの転職を考えている方も情報が必要になります。
手順3:退職時期を決める
大体の相場が分かってきたら、左右面接などを受けて内定をもらった上で、対処法を決めた上でも良いのですが、円満退職を目指すのであれば、退職時期などの相談も必要になってきますので、退職時期を決めて伝えると円満退職しやすいでしょう。
まとめ:転職の悩みは準備で決まる!後悔する前に行動しよう
転職活動は、様々な理由があって覚悟するものだと思いますが、悩む必要はありません。
転職に関していえば、「退職に至っても、至らなくても」情報を集め準備することが何よりも重要なのです。
退職をすることになった場合に、スムーズに動けるために情報を多く取得をしておきましょう。
案外、情報収集したことで、介護・福祉業界で働いている人であれば、逆に役に立つ情報があったりします。
ですので、勉強にもなるかもしれません。
「勉強のために転職活動をする」ような使い方でも案外ありなのかなと思います。
「転職活動で収入を上げよう」「良い職場を見つけよう」とすることは難しいことではありますが、準備をしておくことでお宝な情報もしくは、素晴らしい職場との出会いは確率が高くなっていきます。
ぜひ準備を始めてください。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/
参考になれば幸いです。