介護・福祉職は3K?:「きつい・汚い・危険」は本当か?
人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)
「介護の仕事はネガティブなイメージがある・・・」
「『きつい・汚い・危険』という3Kのイメージがある」
介護や福祉に対して、ネガティブなイメージをお持ちではありませんか?
ざっくりとした結論から述べると、「3K」のイメージは、「おおよそ正しい」と言えます。
しかし勘違いして欲しくないのは、「3K(きつい・汚い・危険)が当てはまるような、職場ばかりではない」ということです。
実態は大きく職場によって違います。
最近では介護・福祉業界は、「職場環境の改善が進んでいる傾向」にあります。
「3K」というイメージを払拭しないと介護人材・福祉人材と呼べる人たちが集まってこないことが大きな原因です
「3K」を改善しているという視点で職場を選ぶ場合は、「業務改善が進んでいる職場がやりがいをもって働きやすい」と言えます。
今回は「介護・福祉職は3K?:「きつい・汚い・危険」は本当か?」をテーマにお話ししたいと思います。
・介護職に「3K」のイメージがある方へ
・介護や福祉の仕事に興味を持っている方へ
- 介護・福祉職の仕事は3K・5Kとは?
- ホワイトな介護・福祉職は「ポジティブな3K・5K」である
- ホワイトな介護・福祉職は「ポジティブ」な新5Kである
- まとめ:介護・福祉職は3K?:「きつい・汚い・危険」は本当か?
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介護・福祉職の仕事は3K・5Kとは?
介護職や福祉職は、労働環境が厳しいことでイメージが浸透している傾向にあります。
「きつい・汚い・危険」の頭文字をとって「3K」と呼ばれています。
このことから「長期間勤務ことが難しい仕事」とされ、短期間で辞めてしまう職員も多い実態があります。
人材が入れ替わることが続くと、その職場のノウハウがたまらないどころが流出してしまう傾向にあります。
職場から、人材が流出することは、計画がないものは決していいことではありません。
そのため「労働環境の改善をほったらかしにしてしまう」ことは、ブラックな職場に陥ってしまうことになります。
しかし、介護・福祉業界は「業務改善がしにくい環境」が多くあります。
「5K」とは「きつい・汚い・危険」に加えて「臭い」と「暗い」を加えた状況になります。
介護や福祉の職場は、利用者の状況によっては危険な状態になることもあります。
そうならないように、介護や支援技術の研鑽を行わなければなりませんが、そのような仕組みがないと、ただ単に危険な状態だけが残り「組織として安全なサービスを提供する」ことが難しくなります。
また、介護・福祉の業界はその性質上様々な事情がある方に対応します。
そのため「閉鎖的な状況」もあり得ます。
その閉鎖的な状況が当たり前のような状態になると、透明性の確保が難しくなり、周囲の住民等の理解が進まない状況になります。
様々な状況によって、介護や福祉の仕事は「3K」または「5K」と言われます。
介護・福祉職の仕事が3K・5Kといわれる実態
我が国のような長寿国は、「超高齢社会の状況にどのように対応していくか?」ということを、世界に先駆けて行なっていく必要があります。
今後、介護や福祉的な支援を必要とする人々はさらに増えて行きます。
しかしながら、現在の介護・福祉業界の状況は「社会的な需要に追いついている」とは言えず、介護現場の職員たちは日々努力しながら仕事を行っている状況です。
介護や福祉の仕事は、従来より「業務のあり方について変化をすることが苦手としている業界」ではありました。
変化を苦手とすることは、たとえ「3K」「5K」の状況があったとしても、それに対して抜本的に解決策を考えるよりも、「職員の精神論的なもので乗り越えようとする」ことが多くあります。
そのため職員には『燃え尽き症候群』になる方も多かったことが、介護・福祉業界のイメージ低下に繋がったのではないかと思います。
ホワイトな介護・福祉職は「ポジティブな3K・5K」である
介護や福祉の業界では、必ずしも「3K」「5K」とはいえない「ホワイトな職場」が少しずつ増えてきています。
これは「変化を苦手としている業界」の雰囲気を改善しようと、努力してきた施設・事業所の結果と言えます。
介護や福祉の仕事で「やりがいを持って働く」ためには、このようなホワイトな職場に勤めることが必要になってくると思います。
ホワイトな介護・福祉職は「ポジティブ」な新3Kである
ポジティブな新3Kの内容は
・感謝を分かち合える
・心がつながる
・感動できる
この3つです。
ポジティブな新3K:感謝を分かち合える
感謝を分かち合える仕事については、介護職や福祉職の仕事についていくと、利用者やその家族から感謝される機会が多いです。
「カスタマーハラスメントが多い業界であるのではないか?」と心配される方もいるかもしれませんが、介護や福祉の業界だけではなく全国的にそのような問題は増えてきてますので、何も介護や福祉の業界だけであるとは言えません。
それよりも「生きていくことに困っている方」をサポートすることが、我々の仕事になりますので、圧倒的に感謝されることが多い仕事です。
ポジティブな新3K:心がつながる
介護や福祉職の仕事の目的は、「対象者に対する人生の満足感を上げること」がひとつあります。
これは介護や福祉の仕事でしか感じれないところであり、職員が真摯に支援することによって必ず対象者は人生の満足感を高めることができます。
この経験を通すことによって、介護職・福祉職で働かれる方は、対象の利用者と心がつながることを経験することができると思います。
ポジティブな新3K:感動できる
介護職や福祉職を通して「改善をする・好転する」ことを経験することになると思います。
その時「困難だったものを、乗り越える利用者や家族そして職員の姿」を見て介護・福祉に従事する職員は感動を体験できると思います。
その経験を積み重ねることによって、やりがいを感じる魅力的な仕事になるはずです。
ホワイトな介護・福祉職は「ポジティブ」な新5Kである
ポジティブな新5Kも提唱されてきています。
「好奇心」
「観察力」
「行動力」
「謙虚なこころ」
「向上心」
上記の5つになります。
ポジティブな新5K:好奇心
介護や福祉の職場は、あまり外の業界に興味を持っていないところがありました。
個人や社会の制度に関心を持ちながら、積極的に福祉のあり方に関心を持つことが必要になってきます。
ポジティブな新5K:観察力
対象者や利用者のニーズをしっかりと汲み取って、必要な支援を提供するためには観察力が必要になってきます。
ポジティブな新5K:行動力
必要な時には「それを実現するために行動する力が必要」になってきます。
職場改善が必要であれば、それを達成するための行動力や、さらには創意工夫をする力も必要になってきます。
介護や福祉の仕事はクリエイティブな仕事といえます。
ポジティブな新5K:謙虚なこころ
介護職や福祉職は、様々なことを学ばなければなりません。
そのため謙虚な心を持ち続けることは、倫理観を高めることにつながっていきます。
それは精神論的なものではなく、職場の雰囲気から高めていくことです。
ポジティブな新5K:向上心
知識や技術を高めることにより、対象者や利用者の人生を豊かにするための自己研鑽を続けていく必要があります。
そして向上心に応えることができる業界になる必要があります。
まとめ:介護・福祉職は3K?:「きつい・汚い・危険」は本当か?
介護職・福祉職は、ネガティブなイメージでの「3K」「5K」のレッテルを貼られることがありました。
しかし、そのイメージを覆すようなホワイトな職場も増えてきています。
そのような職場で勤めることができると、介護や福祉の仕事にやりがいをもって取り組めることができるはずです。
ポジティブなイメージである新「3K」「5K」は目標ではなく、現実に達成している施設・法人があります。
そのような職場を転職や就職先に選ぶと良いですよ。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/
参考になれば幸いです。