人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)
「介護の仕事は直接できないけど・・・事務の仕事が得意!」
「事務職が好きだから、事務業を通して介護・福祉の仕事をしたい!」
介護事務の仕事は、介護・福祉業界の中でも、非常に重要な職です。
「介護事務 」の方が事業所にいるかどうかで、他職員の負担感は格段に下がっていきます。
介護士の負担感を下げることは「ストレスフリーな職場」「人間関係を穏やかにする」ことに重要なことで、介護事務員が職場にいることによって、介護士などの直接介護を専門とする職種は、利用者の直接的な介護に集中できるのです。
また、社会福祉事業を行う事業は、書類作成等の事務的な仕事が膨大にあります。
介護事務員として働くと、介護請求などによる介護事務だけでなく、様々な施設運営の書類を整備作成するため等の活躍も期待できます。
経験から、職場に「介護事務 がいるかどうか」で職場の雰囲気がとても良くなることもあります。
そのため、今後も介護事務に関する職種は資格共に、活躍の幅がさらに増えてくるものと思います。
今回は「介護事務の仕事は楽しい?資格は転職にも役立つ?」をテーマにお伝えします。
・介護事務の転職を考えている方へ
・事務仕事を経験した方で介護事務を視野に入れている方へ
・介護事は将来性がかなり高いです。
・資格も取得をすると転職にも役立ちます。
\ あなたにとって理想の職場/
介護事務の仕事とは?楽しい?資格は転職にも役立つ?
社会福祉事業は思った以上に、事務書類などの負担が多く、介護士など現場の職員がそれを兼務しているところが多いのです。
直接的な介護のスキル面ではなく、「事務仕事が多い」ことで介護職同士の人間関係が悪くなるほどです。
ですので、「兼務をする」ことは、運営する側としては、効率が良い事になりますが、従業員側としては非常に負担が大きく「兼務」がストレスを溜めることも多いのです。
介護事務員がいるだけで、職場が働きやすくなったりします。
介護事務の仕事内容は?
働き方改革などの一連の行政主導の取り組みにより、介護・福祉業界も働き方の見直しを行なっているところが増えてきています。
「介護事務」の仕事につくためには、「介護事務関連の資格が必ず必要!」というわけではありませんが、多くの事業所が介護事務の必要性を改め始めてきています。
仕事の中で、ほぼ確実にすることは「介護報酬請求業務」になります。
行ったサービスに対して、国保連や当事者などに介護保険制度に基づき、報酬・利用料金の請求をしていくことになります。
つまり介護事務の基本的なものは、ケアを専門とする職員が行った業務をしっかりと報酬という金額に変えていくことが必要になってきます。
過誤請求等がないように、他の職員との連携を行っていくことが必須の業務になります。
介護請求業務だけをみればルーティン的な仕事になるとは思いますが、それ以外にも「来客の対応」や「補助金制度などの申請」または「労務的な管理」など多岐に渡ることが多いと思います。
大きな法人であれば、介護報酬請求業務のみで莫大な書類をすることもありえると思いますが、ほとんどは介護事務 といっても専門の介護報酬請求をするだけでなく、他の多くの仕事も事務の中でこなしていることが多いと思われます。
直接的な介護に関する事務については、例えば「処遇の記録」や「ケアプランなどの事務書類」に関しては、もちろんケアマネージャーや一般職ケアスタッフが行いますが、運営的な事務に関しては介護事務が行うことが多いと思います。
介護事務の資格は転職にも役立つのか?
間違いなく資格は、転職にも役に立ちます。
無資格でも事務職として雇うところはたくさんあると思いますが、介護事務の資格を取得しておくと一定程度の知識があると見なされることが多いので、転職には有利になります。
介護事務の大事なポイントとしては、「事務職ができるか」は当然のことながら制度などの変更があったり、補助金などのお知らせがあった場合に、「いち早く情報をキャッチできるか?」「スムーズに迅速にその処理ができるか?」があげられます。
無資格で介護事務を行うよりも、介護事務 の資格を取って転職活動や仕事に就くことをした方が圧倒的に有利なのは間違いありません。
資格があると勤務の続けやすさも違ってきます。
介護保険制度と障がい者総合支援法による障害福祉サービスに関しても、若干違うところはあるのですが、基本部分は同じですので介護事務の知識が役に立つと思います。
このことにより、介護事務であれば高齢者介護だけではなく介護・福祉業界の至る所で活用できる資格だといえます。
「介護事務員」の将来性
介護・福祉業界は人材不足といわれますが、一般的には「ケアをする人材が不足」しているのであって、その他の職種の人材は満たしているところが多いです。
そのため、介護事務員を求めている職場は、「ケアスタッフに比べて多いか?」といわれるとそうではありません。
介護事務が専任としているところは、ケアスタッフの負担がかなり軽減されていることは間違いありません。
「高齢社会がどんどん加速しているから、介護事務も必要だろう!」ということではなく、働き方改革として又は介護・福祉業界の業務効率化として、介護事務員の有効活用はこれからますます増えてくるものだと思います。
「介護施設で働く職員を働きやすくする専門職」という意味では、将来性が非常に高い職種だといえます。
今後、AIの発展により介護・福祉業界も大きく変化するかもしれません。
ただし、現場視点で見れば、介護・福祉業界自体が「AIによって失われる仕事は限定的」だと考えられます。
介護事務が本来の業務である仕事も、「AIと協力して効率化される」ことはあっても、失くなることはないと思いますので、将来性も期待されます。
「楽しい」「やりがいがある」と感じる職場は?
介護事務を目指される方も、「コミュニケーション力が一定程度あること」は必要だと思います。
理由は、介護事務は基本的に他の一般職員とやり取りをして仕事をしていくことになるので、「黙々と作業することが好きな方」は介護事務としては苦痛を感じることがあるかもしれません。
ですが、比較的コミュニケーションが嫌いではない方であれば、介護事務の職種は楽しいと感じる可能性があります。
介護事務職が楽しいと感じる職場は、分業制がしっかりと出来ているところだろうと思います。
分業制にすることによって、お互い自分の仕事に専念することができますし、曖昧な部分をなくすことができます。
組織的に仕事に専念できる環境ができると、職種間で「一般ケアスタッフと介護事務の職員の連携」はうまくできていくものと思います。
連携が上手くなっていくと、もちろんチームワークが出てきますので「利用者の方を支
えて介護する人材の一員」だと感じやすくなります。
チームワークがでてくれば、直接的に介護はしなくても介護する一員と捉えることができ、やりがいを感じやすくなると思います。
逆に分業制ができていないような職場であると、介護事務員が「介護士と一緒に現場で働く」などが行われます。
そうなってくると「業務がごちゃごちゃ」になってきますので、職場内で「働くストレス」が生まれやすくなると思います。
「仕事を何でもしなければならない」となってくると、ブラックな職場になりやすいことを意味してきます。
介護事務員員については、下記もお読みください。
まとめ:介護事務の仕事は楽しい?資格は転職にも役立つ?
介護事務の仕事は「人手不足」というよりは、働き方改革にそった一つの方法として将来性が高くなってくると思います。
今まで介護事務員は比較的大きな職場で活用することが多く、中小の法人は「一人いればいい」もしくは「いなくても誰かを兼任をさせればいい」という考え方が多かったので、職員の負担感が大きかったこともあると思います。
今後ますます需要が高まることもあり、ホワイトな職場への関心も高まってきていますので、介護事務の職種・資格が役立つことは間違いないであろうと思います。
ただし、楽しいと感じるためには、分業制がしっかりとできている職場を選ぶことが必要になりますよ。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/
参考になれば幸いです。