人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)
「事務職の経験があるので「介護事務」で働きたい!」
「介護事務は未経験では難しいと聞くけど、実際はどうなの?」
介護事務員の職種は、今後さらに重要な職になっていくことは間違いないと思います。
下記にも書きましたが、今後「AI技術」が発達しても、なくなることはないかと思います。
今後 AI 技術の発達によって、「事務職などのデスクワークはほとんどなくなるだろう」という予測もありますが、介護事務に限っては淘汰されるような職種にならないのでは?と予想します。
それくらい重要な職でもありますし、将来性はあります。
介護事務職でもチームワークの一員として、利用者を支える仕事になります。
ですので、 AI技術による効率化が行われたとしても、完全に置き換わるイメージができません。
職種自体がなくなるというのは、経験から考えづらいのです。
将来的には、「AIが処理したもの」を今後確認していくことが、介護事務員の主な仕事になるのではと個人的には思っているのですが、このような予想から考えると未経験の介護事務員でも活躍することは可能だと思います。
しかしながら、「未経験であれば介護事務員として働くことが難しい」という実態もあります。
理由としては、「事務といえども、人間的な(ルーティンではない)判断が必要」になるからです。
現場では「介護事務職」であっても、すべてが機械的に行われているわけではありません。
今回は「介護事務は未経験では難しい?転職先の候補は?」というテーマでお伝えします。
・介護事務を未経験で転職される方へ
・介護事務職を目指されている方へ
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介護事務は未経験は難しいとイメージされる理由
介護事務に関しては「一つだけではなく」様々な資格がありますが、すべて民間資格になり、運営母体がどこになるかで、資格名称が異なってきます。
「働くだけ」に限っていえば、資格の取得は必要ないこともあります。
しかし、転職先を考えるのであれば、資格を習得した方が確実に有利なのは間違いありません。
未経験の方であれば、先に資格を習得してしまうことは、とても有効なことだと思います。
「未経験の方が介護事務が難しいと感じる理由」は、介護保険などに関する知識がないことがほとんどだと思います。
社会福祉制度に関する知識を「まず先に勉強していること」であれば、介護事務がさほど難しい職種と感じないと思います。
しかし、冒頭申し上げた通り介護事務の資格は「必要ない」としている職場も多いため、いきなり介護事務職についた場合「何が何だかわからない」状況になりますので、未経験の方が難しいと感じるのは当然の事です。
未経験の方だからこそ資格を取得し勉強をまずしておくことがベストだと思います。
1.介護事務の「未経験」転職:教育体制は超重要
資格を先に習得したとしても、働くことで覚えていくことはたくさんあります。
また、介護事務員は職場によっては、業務自体が介護報酬請求業務だけではないので、様々なことで職場に貢献することになると思います。
そのため教育体制がしっかり出来ている職場であれば、未経験であっても安心して働けると思います。
具体的にいえば、大きな法人であれば「介護事務職の同僚」が複数いることが多いと思いますので、仕事の中でフォローし合うことは可能だと思います。
また、中小の法人であれば「介護事務員が少ない」もしくは「一人しかいない」ということもありえると思いますが、教育体制がしっかりとできていれば、たとえ介護事務職の同僚がいなくても仕事のフォローはしてもらえることが多いと思います。
なんにせよ「転職先の教育体制」は非常に重要なものです。
教育体制が整っていない職場であれば、介護事務職の未経験の方は特に厳しい状況に置かれると思います。
介護事務職を探される際には、必ず教育体制が整っているところを目安にするとよろしいかと思います。
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2.事務の「未経験」転職:法人規模は参考になる
介護事務の「未経験者の転職候補」は、先に述べたように「教育体制」がまず一つ挙げられます。
大規模法人で働く
大きな法人であれば、介護事務職の同僚のサポートは受けられると思います。
また、大きな法人であれば「介護報酬請求業務」を中心に当てられると思います。
ですので、ひとつの仕事を「とにかくコツコツ毎日やりたい!」という方は、大きな法人はそういった意味でも勉強になることが多いと思います。
いろんなケースを介護事務職として対応することになると思いますので、介護事務員の中でのチームワークや人間関係も形成しやすいです。
中小規模の法人で働く
中小規模の法人であれば、介護事務員が少なく一人しかいない職場もあると思います。介護報酬請求業務以外の事も、様々にチャレンジできることは多いと思います。
他業界で事務員をされてきた方は、特に抵抗はないかと思います。
また事務員ということで、多職種の職員と距離が出てきにくいので、アットホームな働き方はできることが多いです。
介護事務職も利用者の方を支援する職種のひとつだということが感じやすくなるのではないかと思います。
どちらとも楽しさを感じることは可能だとは思いますが、「性に合っている業務・転職の方針」を目指せばよろしいかと思います。
介護事務は未経験でも「新しい情報」には敏感になろう
社会福祉に関する制度は様々に変わります。
政治的なものにも左右されることが多く、社会の関心が高い分野です。
ですので、社会福祉制度に関する新しい情報は常にキャッチしていく必要があります。
「常に新しい情報を仕入れることができて、組織を新しい情報をもとに対応させていくことができるか?」は自分自身のみならず組織に対する貢献にもなってきますので、ニュースやインターネットまたは、専門的な広報誌などをしっかりと目を通すような習慣があればいいと思います。
働くことになれば、職場のメールアドレスなどに厚生労働省をはじめ様々な機関からの通知文が送られてくることがほとんどですが、「情報」としてはそれだけでは足りないことが多いです。
情報を得る観点からも、資格を取っておけば、「何を勉強すればいいのか?」がわかりやすいですし、情報をキャッチする技術というのもうまくなってきます。
ただ単に知識を覚えるのではなく、勉強することも介護事務職には不可欠なことです。
そのため新しい情報をしっかりとキャッチすることは事務職で必要なスキルといえます。
まとめ:介護事務は未経験は難しい?転職条件に選ぶポイント【2選】
介護事務員は、職種の性質上必ずしもデスクワークで完結するという仕事でもありません。
もちろん職場によっては、デスクワーク中心のところもありますが、今後AI技術 が発達してきて事務職の仕事がなくなる状況になっても、介護事務の職種の業務効率が格段にあがりはするでしょうが、「職がなくなる」までのイメージは経験からありません。
将来性がある職種だと思います。
特に事務職が好きだと言う気持ちがあれば、介護・福祉業界の仕事の中でも勤めやすい職種ではないかと思います。
また、介護事務は介護職と比べて求人が多いというわけではありません。
求人が多いわけではありませんので、転職に関する競争率も比較的高くなります。
そのため資格取得をしておくと有利になることは間違いないと思います。
介護事務は未経験が難しいとされていますが、それは職場によります。
職場にきちんと教育体制が整っていれば、それほど難しい職ではありません。
ただし通常の事務職と比べると、介護事務はコミュニケーション力が必要になってくることも多いです。
それは介護事務という職業でも「利用者を支える」ための立派な介護チームの一員だといえるからです。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/
参考になれば幸いです。