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介護や福祉の仕事は楽しくてやりがいがあるものです!実体験に基づく記事にしています。

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介護職員同士のコミュニケーションについての5つのポイント

介護職員間のコミュニケーションは重要です。ポイントをおさえてケアの質をあげよう。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「介護職の人間関係めんどくさい」

「特に介護職・福祉職の仕事は仲が悪い気がする」

人間関係で退職する人の多くは「自分自身に問題がある」「職場が合わなかった」と思っていることが多いかと思いますが、「どちらが悪い」ということはありません。

介護職の退職理由に「人間関係」があげられます。

介護・福祉職の退職理由

1位:職場の人間関係に問題があった

2位:結婚や妊娠、出産などライフイベントの為

3位:事業所への不満

4位:将来のキャリアが不安

5位:他に良い職場があった

参考:厚生労働省|介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について

 

人間関係にさほど苦労がなくても、組織内では同調圧力などが発生し、働くことにより違う意見に対してネイティブに反応する組織は多いです。

(人間関係“同調圧力”に関連した記事はこちら>>)

個人的にも人間関係に関しては仕事のしやすさやストレスに大きく関わってくるために気をつけるべきポイントだと思います。

そこで、必ず注意すべき問題はコミュニケーションの問題です。

介護現場はチームで動くために「コミュニケーション力」は必要なのですが、他業界よりもコミュニケーションの質と量を高めておかないと人間関係が悪化することは当然です。

介護職の人材が特に重要なスキルは、コミュニケーション力ともいえますが、単純に人材のコミュニケーション力だけではなく、職場としてもコミュニケーションの量を増やす取り組みをしていく必要があります。

ただし、業務に追われている職場が多いので、コミュニケーションの量を増やすことが、難しいことが実態としてあります。

今回は「介護職員間のコミュニケーションの5つポイント」についてお伝えします。

こんな方にオススメ♪

・職員間のコミュニケーションにお悩みの方へ

・転職を考えておられる方で人間関係に不安を感じておられる方へ

 

結論
・ 介護技術も重要ですが、コミュニケーション力も重要であることを理解しておきましょう。

\ あなたにとって理想の職場/

介護職員同士のコミュニケーションがなぜ重要なのか?

介護職員間のコミュニケーションがなぜ重要なのかを理解しておきましょう。

個人的な経験になりますが、

「介護のスキルを伸ばしたい」という向上心の高い人材がいました。

向上心をもって仕事をすることは大変良いのですが、実際には職員への基本的な「報告・連絡・相談」が全くできておらず、実際には介護スキルの問題ではなく、「業務のあり方・進め方」の問題として、人間関係を悪化させたというケースがありました。

上記のケースからいえることは、「介護スキルが高いことで、必ずしも良いサービスが提供できるわけではなく、周りから認められることでもない」ということです。

他業界出身の方で勘違いされやすいことは、「介護や福祉の仕事は専門職であるから、専門技術の習得が第一であると考えていることが多い」です。

実際に専門技術の取得もありはしますが、たくさんの関係者と協力して、一人のクライエント・利用者・患者に対応しますので、根本的にコミュニケーション力がないと成立しない仕事であります。

そういった意味では、他業種から来た方でも「人と協力して進める仕事」や「人と話すことが多かった」仕事をしてきた方は、介護職においても人間関係で苦労することなく溶け込むことができることが多い印象です。

介護現場では多くの職員が協力して業務を行うため、コミュニケーション不足は業務のスムーズな進行を妨げる可能性があります。

介護職員間のコミュニケーションが業務の円滑な進行に必要である理由は、情報共有が不可欠だからです。

介護現場では多くの職員が関わっており、そのうちの一人が情報を共有しないまま業務を進めると、他の職員がその情報を知らずに業務を進めてしまうことがあります。

その結果、業務のミスやトラブルが生じる可能性があるため、コミュニケーションを円滑に行うことで業務の効率化が図れます。

コミュニケーションを正しく行うことで、患者や利用者の状態やニーズを正確に把握し、適切なケアを提供することもできます。

例えば、患者が抱える問題を正確に把握し、それに対応した適切なケアを提供することで、患者の病状が改善することが期待できます。


また、患者や利用者とコミュニケーションを行うことで、患者や利用者の信頼を得ることができ、ケアの質を向上させることができます。

つまり、介護・福祉の職員はコミュニケーション力が高いことによって、職場内での協力関係が促進され、職員同士の間にトラブルが発生することを防ぐことができます。


介護職員間のコミュニケーションは、業務の円滑な進行や患者や利用者へのサービス向上、職場環境の改善など、様々な面で重要なのです。

人間関係で退職してしまった場合

人間関係で退職をしてしまったとしても、それが転職に不利になるのかと言われるとそうでもありません。

 

人間関係は基本的に個人の問題もあるのですが、組織的な問題があるからです。

人間関係で退職した場合の転職に関しては以下にまとめています。

(上記に関連した記事はこちら>>)

介護職員間のコミュニケーションについての5つのポイント

では、介護職員間のコミュニケーションについて、どのようなところをポイントとしておさえると良いかを経験から5つ紹介します。

1.相手の話に耳を傾ける

相手が話をしているときは、その話に集中して耳を傾けることが大切です。

相手が何を言っているかを理解しようと努め、質問をしたり、相槌を打ったりすることで、相手に自分が真剣に向き合っていることを示すことができます。

コミュニケーションが苦手な方は相手の話を聞くことが苦手な方も多いです。

相手の話に興味を持っていない場合や、自分にとって重要でないと感じる場合は、無理に聞こうとすることも、難しいかもしれませんが、「フリ」でも必要です。

相手の話に興味を持って質問をすることで、相手とのコミュニケーションを促進することができます。


相手の話の内容について深く掘り下げる質問や、相手の意見や考えを尊重する質問をすることで、相手に自分が興味を持っていることを示し、コミュニケーションの促進につながります。

2.表情やジェスチャーで意思表示する

コミュニケーションには言葉だけでなく、表情やジェスチャーなどの非言語的な要素も重要です。


相手に自分の気持ちや考えを伝える際には、表情やジェスチャーをうまく使って、よりわかりやすく伝えることができます。

表情やジェスチャーは、言葉だけでは伝えきれないことを効果的に伝えることができます。

介護職のように、コミュニケーションが重要な仕事である場合には、表情やジェスチャーを使い、相手とより良いコミュニケーションを取ることが求められます。

まず、笑顔を使うことが効果的です。

相手に親しみや好意を示すために、笑顔を使うことで相手もリラックスしやすくなり、コミュニケーションがスムーズになります。

また、目線を合わせることで相手に自分の意思を伝えることができます。

相手が話をしている時は、目線を向けて聞くことで、相手が話しやすくなります。

他にも、手のジェスチャーを使うことで、相手に自分の気持ちを伝えることができます。

たとえば、「ありがとう」という言葉と一緒に、手を上げるジェスチャーをすることで、感謝の気持ちを表現することができます。

首の傾け方で、相手に自分の気持ちを伝えることもできます。

たとえば、相手の話に対して興味を示したい時は、少し首を傾けて話を聞くことで、相手に自分の関心を伝えることができます。

 

さらに、全身の動きを使って、相手に自分の気持ちを伝えることもできます。

たとえば、相手と握手をする時に、握手の強さや持続時間で、自分の自信や親近感を表現することができます。

 

介護職の職員は利用者などのサービスを提供する側にはできても、職員間ではコミュニケーション力が著しく低い人材も多いです。

3.ポジティブな言葉遣いを心がける

コミュニケーションをする際には、ポジティブな言葉遣いを心がけることが大切です。

 

相手を褒めたり、感謝の気持ちを伝えたりすることで、相手との信頼関係を構築しやすくなります。

否定的な言葉は、相手を傷つけたり、萎縮させることがあります。

そのため、肯定的な言葉を使うように心がけ、相手の自尊心を傷つけないようにしましょう。

たとえば、「できない」という代わりに、「できるようになるまで、一緒に頑張りましょう」と言うなど、肯定的な言葉を使うことも大切です。

相手が問題や悩みを抱えている場合には、解決策を提供するように手助けすることも良いと思います。

ただし、解決策を提供する際には、ポジティブな言葉遣いを心がけ、解決する方向に向けるようにしましょう。

たとえば、「この問題はこう解決できるよ」と提案する代わりに、「一緒に考えて、解決策を見つけましょう。」と言うなど、協力的な言葉を使うことが良いです。

4.わかりやすく伝える

相手に自分の考えや意見を伝える際には、わかりやすく伝えることが重要です。

難しい言葉や専門用語を使わず、相手にとってわかりやすい言葉で伝えることで、相手に自分の考えや意見を正しく理解してもらえます。

コミュニケーションが苦手な人は「相手がわかっている」ということを前提で話しますが、コミュニケーションが得意な人は「相手がわかっていない」ということを前提に話しますので、これだけで伝え方によって差が出てきます。

5.指摘やフィードバックを受け入れる姿勢を持つ

相手からのフィードバックに対しては、受け入れる姿勢を持つことが大切です。

自分の考えや行動に対して、相手がどのように感じているかを理解し、改善するためのアドバイスや意見を積極的に取り入れることで、コミュニケーションの改善につながります。

指摘をされることが苦手な方は実に多いです。

しかし、その指摘やフィードバックの中に、成長するためのきっかけや改善点があるとポジティブに捉えることが大事です。

成功し続けるということは基本的にできません。

失敗から学ぶ姿勢が周りから尊敬を集めることが多いです。

まとめ:介護職員同士のコミュニケーションについての5つのポイント

介護職員は、職務の性質上例えば、利用者様の健康状態や生活の状況を正確に把握し、それに応じた適切なサポートを行うことが求められます。

そのため、介護職員間のコミュニケーションが重要となります。

まず、コミュニケーションの基本的なポイントは、相手の話をよく聞くことです。


相手が話していることに耳を傾け、相手の気持ちや意見を理解することが大切です。

特に、質問がある場合は、丁寧にこたえ、相手が理解しやすいようにわかりやすく答えることが求められます。

また、コミュニケーションでは、ポジティブな言葉遣いを心がけることも重要です。

介護職員間のコミュニケーションがうまくいっている職場は非常に働きやすい状態になります。

今回は自分自身で気をつけるポイントを紹介しましたが、職場全体で改善していくことも必要です。

転職を考えた場合は、そのような職場を見つけることが重要になってきます。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。