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求人票の嘘:面接で見抜く5つの視点

介護・福祉職の求人票は残念ながら嘘もあります。採用される前に面接で見抜きましょう。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「就職した後に、求人票の内容とは違うことに気づいた・・・もう戻れない」


採用面接は「受験者が嘘をつく」ことに焦点が当てられがちですが、採用面接官(人事
担当者)も嘘をつくという話をよく聞きます。

本来、採用面接は、雇用する側が求職者を選別して「採用して良いのか」を判断するプロセスです。

「選別する」という言葉は強い印象を与えますが、実際には「その求職者が仕事や組織に適しているかどうか」を採用面接官が判断します。

このプロセスの目的は、優れた人材を採用して事業を継続・発展させることです。

特に、介護・福祉の業界では慢性的な人材不足があるため、採用面接の意味合いが一層重要です。

ですので、「嘘」をついてでも人材を募集する傾向があります。

求人票時点で嘘を見抜く方法もありますが、はっきりとわからないことが多いです。

ですので、良い職場なのに、求人票が怪しいために見送ってしまうこともあります。

そのため、面接で最終的に確認することが重要です。
その後、採用されても内定辞退は全然問題ありません。

(内定辞退に関連した記事はこちら>>)

今回は、「求人票の嘘:面接で見抜く5つの視点」に焦点を当て、面接での本当の意図を見抜くための5つの視点を紹介します。

こんな方にオススメ♪

・採用面接を控えている方

・次こそは転職に成功したいと考えている方

 

結論

・採用面接後に「やりとり」を思い出して、冷静に判断しましょう。

\ あなたにとって理想の職場/

求人票の嘘:面接で見抜く5つの視点

応募する職場によって差はありますが、「人気のない事業所」は、選別して採用する余裕がありません。

なので、求人票で過度にアピールする傾向があります。

特に介護・福祉の事業所で、「人気のない事業所」では採用側が求職者に対して過度にアピールすることがあります。

例えば、ハローワークなど公共の求人サービスは安心感がありますが、実際には求人票に対する虚偽があっても罰則はありません。

そのため、求職者目線でのPRが過度になる傾向もあります。

ただし、実際には嘘ではなく、伝わりやすくPRされているだけの可能性もあり、求人票から嘘を見抜くのはかなり難しいです。

「採用試験で選別する余裕のある事業所」では、採用面接官は冷静に求職者を見抜くことに集中できます。

しかし、余裕のない職場の採用面接官は様々な手段で求職者を誘惑することがあります。

採用面接では、「雇用契約を結ぶ」ために実績のないことをアピールし、求職者が応募を辞退しないように仕向ける傾向があります。

求職者側も内定を得られる可能性があると考え、面接官と話を進めるため、騙されやすい状況になります。

人気のない事業所でも、例えば「郊外にある事業所」などは交通の便が悪く、求職者には人気がありません。

しかし、郊外にあっても「離職率が低いため、人材に困っていない」素晴らしい事業所も存在します。

では、どのように見抜いていくかポイントを押さえて考えていきましょう。

今回のテーマには下記の記事もオススメです♪

1.面接で見抜く視点:内定ありきで面接が進んでいたら危険

イメージしてみてください。

「人材の採用に急いでない職場に応募した」

上記のように仮定しましょう。

この場合、採用面接官は余裕をもって面接を進め、職場のアピールに急がなくても良いため、求職者が「良い人材か?」「嘘をついていないか?」を見極めることに注力します。

介護・福祉の職場では「向いていない人材」を採用することが大きなリスクとなるため、採用面接官は慎重に対応します。

「人材の採用に急いでいない職場」では、求職者がどれだけアピールしても冷静に評価できます。

次に逆のケースを考えてみましょう。

「すぐにでも人材を補充したい」

上記では、求職者のアピールに異常に肯定的な反応を示し、「なんとか職場に入ってもらいたい」という優先事項から、面接が「接待のようなもの」になります。

つまり、求職者が求めるものは「内定」であり、それを前提に面接が進行します。

この状況では、「求職者は既に内定だ」と思い込み、冷静な判断が難しくなります。

これが「採用面接官に騙されやすくなる」要因となります。

「内定ありき」の場合、求職者は逆に冷静な判断が求められます。

もしも求職者が、その転職候補先が求める人材に合致する素晴らしい人材であり、キャリアに自信もある場合、採用面接官との話が盛り上がる可能性もあります。

しかし、基本的には「内定ありきで進められた場合」は冷静に判断することが重要です。

嘘をついている危険な職場への就職の可能性も考慮すべきです。
内定を得たとしても、職場の状況や将来の展望を慎重に確認することが重要です。

2.面接で見抜く視点:ホームページ等に公表していないことは嘘の可能性

求人票で候補先を決めて応募する場合は、前提として、ホームページ等で下調べをして応募しましょう。

その上で、基本的に公表されていないことに関しては、根拠を説明するように逆に質問するとよろしいかと思います。

 

例えば、求人票には「残業少なめ」と書いてあるとして

「この職場は、残業をほぼ撤廃してますので残業は少ない」

上記のように面接の中で、採用面接官よりアピールされたとしましょう。

「え!ほんとうですか!」と求職者は、その言葉を疑うことをあまりしません。

この「残業が少ない」は、良い印象がありますが、重要なことは「サービス残業ではないか?」ということです。

このように逆質問すると良いです

求人票に「残業な少ない」と記載されていましたが、残業の申請はどのように管理されているのですか?

このように質問して、根拠を持って採用面接官が説明できるのであれば、それは真実を語っている可能性の方が高いです。

なんらかの事情があって公表していない可能性もゼロではありません。

 

しかし「あやふやな答え」をするのであれば事実と異なると思って構いません。

例えば多い答えが「その事業所の管理者に管理させてます」などの回答です。

把握はしているけど、管理は別の人がしているとの回答であれば、真実かどうかはわかりません。

「あやふや」で答える理由は、採用面接官が明らかに事実と異なることを述べていると、雇用上の問題が発生する可能性があるからです。

基本的に求人者にとって良い情報であれば、一般的に公表します。

公表しない時点で「真実とは異なる可能性がある」ことを疑った方がいいのです。

3.面接で見抜く視点:逆質問で真実を確定する

「何か採用にあたって質問がありますか?」

これを聞いてくる採用面接官は真実を語っている可能性が高いです。

なぜなら「自分が真実とはかけ離れていること」を求人者に言っているので、あれば基本的に求職者から質問をされることは嫌がるからです。

そのため、逆質問の機会がないのであれば、逆質問をすることが重要です。

一般的な「逆質問の仕方」は記事があります。

一般的なものは下記を参照してください。

(逆質問に関連した記事はこちら>>)

例えば、こういった逆質問したとします。

あなたが私の上司なら私をどのようにマネジメントしますか?

 

これに対して、採用面接官が

経験豊かで即戦力がありだそうだから、自由に仕事をしてもらいます。
あまり指導するようなことをしません。

このような差しさわりのない言い方であれば、「嫌われたくない」「求職者の印象を良くしたい」という表れだろうと思います。

それよりも、こんなマネジメントを新職員の方にしていたのであれば、その上司のマネジメント力もないと思われますので危険です。

採用面接で面接官が根拠を答えてくれれば、真実を語ってくれる誠実な職場だと判断してよろしいかと思います。

私がもしあなたをマネジメントするのであれば、3ヶ月間は私の目の届く範囲で仕事をしてもらいます。

そして、基本的には経験もあるので細かいことは言うつもりはありませんが、報告連絡相談は徹底してお願いするつもりです。

まずは、3ヶ月間くりお互いの仕事での信頼関係を作りたいと思います。
そのようなマネジメントを今はイメージしています。

これが良いマネジメントなのかは置いといて、上記のように誠実に根拠を説明してくれれば、真実を語ってくれていると考えていいと思います。

4.面接で見抜く視点:「人間関係」をアピールする面接官

特に「人間関係が良い」という具体的ではないことに関しても、単純に「良い職場だ」とアピールする採用面接官は信用性が低いような気もします。

例えば、「この職場は人間関係が良いです」「雰囲気が良い職場です」と採用面接官からアピールされたとしましょう。

それは「その採用面接官にとって、人間関係が良いのか?」それとも「全体的に人間関係が良いのか?」全く根拠にかけています。

ですので、逆質問をしたほうがよろしいとは思います。

人間関係が良いということですが、どのような組織づくりをされているのですか?


上記のように質問して、採用面接官が

この職場は人間関係は良いです。

理由としては「管理者が毎月1回、職員一人ひとりに面談をする時間」を設けています。

そこで困ったことがないのかをチェックしています。

その困ったことがあったらすぐに対応するようにしています

このような回答であれば、根拠がきちんとあるので真実を語っていると判断することができます。

5.面接で見抜く視点:ビジョンを語れる面接官は嘘をつく理由がない

採用面接官が「職場のビジョン」を語れるような、採用面接官であれば信頼できると判断して良いです。

「このような介護施設にこの職場をしたい!そのために今はこういう取り組みをしている!」

このような目標を語れるのであれば、そのビジョンに対して同調する職員を求めていると考えるのが普通です。

ですので、わざわざ方向性が合わない職員を雇用するメリットがないのです。

介護・福祉の退職理由に「理念と方針に共感ができない」という退職理由が上位に上がることもありますが、「ビジョンを語れるような職場ではない」ために「目標意識が高い職員は合わない」ことは当然です。

「ビジョンが語ることができない」採用面接官であれば、その職場は危険なのです。

まとめ:求人票の嘘:面接で見抜く5つの視点

介護・福祉業界のみならず、人材不足の業界は採用する側が面接の機会で「なんとか入ってもらいたいと過剰なアピール」をすることがあります。

もし内定を出されても、内定辞退という選択もあります。

(上記に関連した記事はこちら>>)

今回は「求人票をみて応募をした場合」の説明しましたが、これが「知り合いの職場」であったり、縁故採用というカタチであれば「入ったはいいが、退職ができない」という可能性もあります。

ブラックな職場に入って後悔しないようにお気を付けください。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

ご参考になれば幸いです。