【経験談】 残業が平均月100時間は当たりまえ:帰れない
この記事は経験談で書いています。
リアルを書いていますが、愚痴っぽいので注意してくださいね。
介護・福祉の仕事を辞めたときの私の闇的な経験を書いています。
(今私自身は楽しく福祉の仕事をすることに成功しています。興味を持っていただけたらプロフィールを御覧ください。)
残業が多い職場に対する考え方は、最近では「ワークライフバランス」が重要視されているため、できるだけ少ない方が良いと感じます。
しかし、私自身は必要な残業は避けられないと考えます。
特に介護や福祉の現場は人手不足が深刻なため、利用者や関係者、そして職場への貢献のためにはある程度の残業が必要だと思います。
ただし、残業の理由を検討すると、無理にやるべきではない残念な残業も存在すると感じています。
私自身、不本意ながらも、しなくていい残業を月平均100時間以上もしていました。
そして、壊れました。
残業が平均月100時間を超えていた理由は人間関係の悪さが原因
私が月に約100時間も残業していた頃、職場は完全に人間関係の悪化と混乱に陥っていました。
仕事が生じるたびに、「だれがそれを担当するか?」という問題で、弱気な職員や新人が押し付けられ、最悪な状況が広がりました。
当時の上司は、これが業務指導であり、仕事力向上の手段だと平然と語り、無能な上司であることを露呈していました。
その結果、私は確かに仕事力が向上したと感じます。
大量の仕事を一人でこなすことはできましたが、同時に「仕事が多くなるのは仕事ができない人材が上に立ち、それが蔓延するからだ」ということを痛感しました。
時に、「残業をする人が仕事ができない」とされることはおかしいと思います。
私が経験した状況では、明らかに仕事ができないのは定時で帰る職員たちでした。
彼らは仕事を先延ばしにし、その結果、全体の仕事のレベルを低下させました。
もし私が残業をして様々な仕事を片付けていなかったら、多くのトラブルが発生していたでしょう。
介護や福祉の職場では、そうした職員が「エース職員」と呼ばれることもありますが、そのような人材が支える職場も存在します。
(※自分がエース職員だったと自慢しているわけではありません。そのように苦しんでいる方も大勢いると思います。)
私がその職場を去った後、その職場が危機的な状況に陥ったという話を聞きますが、当時の状況については詳しく知りません。
当時の新人である私にすべての仕事を押し付け、その中で人間関係を築いていく問題が残ります。
つまり、仕事ができない人間が、仕事ができる人の残業を増やしている現実もあると考えています。
残業が平均月100時間を超えていた理由は向上心のなさ
介護や福祉の仕事は、たくさんあります。
それは単なるルーティンな作業だけでなく、職場改善やサービスの向上、業務効率の向上などを考えながら、自身のスキルを伸ばしていく必要があります。
しかし、正しい方向性を見失ってしまう職場も存在します。
そのような職場に身を置くと、向上心が薄れていきます。
つまり、向上心が欠けると、仕事としての成り立ちが損なわれ、その職場は崩壊してしまったと言えるでしょう。
当時の職員たちのほとんどは、「仕事のシステムをつくり楽をするか」を「いかに怠けるか」の方向にベクトルが向いていました。
今振り返ってみれば、その職場は既に崩壊していたと言えるでしょう。
向上心を持たない状態では、仕事が持続可能なものではなくなります。
残業が平均月100時間を超えていた理由は「制度のあり方」
最近では、サービス残業を当然視する職場は減っていますが、未だに福祉の現場では根強く残っている現実があります。
特に、高齢福祉、障害福祉、児童福祉といった直接的なサービスを提供する分野が影響を受けています。
行政の福祉事業も例外ではなく、生活介護のケースワーカーなどが含まれます。
需要が高いのは高齢福祉、障害福祉、児童福祉の3つで、残業が発生しやすいのは否めません。
残業が発生しやすい理由は様々ですが、中でも顕著なのは事務的な作業です。
営業時間の大半が利用者や児童と共に過ごすことになるため、事務的な仕事が残業として積み重なることがあります。
これらの作業は勤務終了後に行うことが一般的で、十分な人手がある場所に限られます。
経営的にも残業代が増えると人件費が上昇し、介護・福祉業界ではこれを抑えることが重要視されています。
つまり 残業が多いと同時に経営を圧迫するためにサービス残業という悪い習慣が出てきやすいということがあります。
これが暗黙のルールとなり、仕事に意欲のある人が犠牲になりがちです。
私も残業が当たり前だと感じてきましたが、現代の労働環境ではこれが望ましい状態とは言えません。
このような状況に悩む介護士や福祉職員は、転職を真剣に検討することが必要でしょう。
今思い出す残業と仕事量
当時の勤務時間は雇用契約上は8時半から17時で、そのうち1時間の休憩が組まれていたはずです。
しかし、実際には7時半から始業し、休憩なしで22時まで働くことが日常でした。
私は障がい福祉サービスの通所事業所に勤務しており、夜勤業務はありませんでした。
普通に22時まで働いても、残業代は一切出ないのが現実でした。
残業代の申請はしても、上司からの回答は「日中の業務で終わらせなきゃダメだろう」というものでした。
具体的な指示がなく、「お前がやれ」と言われることもしばしば。
結局、職員室にこもりながら事務作業に追われる日々が続き、これが人間関係の悪化につながりました。
職員室で仕事すると、サービス提供中は現場に呼び出されるので、事務作業なんてできたもんじゃありません。
残業を抑えるために仕事量をコントロールすると、逆に人間関係が悪くなり、介護・福祉業界では協調性が不足しているとの評価を受けることもあります。
つまり、職場のマネジメントができていない場所では、残業をなくすのは難しいのです。
やりがいのある残量
私は、やりがいのある残業も存在すると考えています。
例えば、今の仕事を進めていけば、将来に絶対に繋がると見えている場合、無理をしてでも進めるべきだと思います。
そして、誰かがその結果で助かるなら、なおさらです。
こういった積み重ねが職場内の人間関係の向上にもつながり、職場の雰囲気が良くなることもあります。
そのため、やりがいを感じられる残業は、充実感をもたらすものだと思います。
先が見えることに対して楽しさを感じることは、仕事に対する充実感につながります。
しかし、逆にそういった楽しさが感じられない場合は、単にストレスとなり、体を壊すだけになりかねません。
そして、人間関係も悪化してしまいます。
残業全体が悪いわけではありませんが、やりがいを感じられる残業と、残業代が支給される仕組みは、職場内で必要な要素です。
まとめ:【経験談】 残業が平均月100時間は当たりまえ:帰れない
残業が多く、仕事の量に苦しむ方がいらっしゃれば、その職場で働く価値があるのか真剣に考えるべきです。
もしその方が転職を検討することを決断すれば、新しい職場では仕事の量が減り、給与が増えることが期待できます。
良い人間関係が築かれた職場であれば、さらにメリットが増えるでしょう。
やりがいのある仕事ができ、かつプライベートも充実することが可能です。
私自身も転職に成功し、その経験から仕事のスキルが向上したと自負しています。
ただし、これは逆境に耐える中で得られたものであり、やりがいをもって仕事に取り組んできた結果ではありませんでした。
二度とそのような地獄を経験したくないという思いから、今の仕事である職場環境に関するコンサルティングを行う際には、その辛い経験が生かされていると考えています。
現在でも残業が不可欠な職場が存在し、規制が強まっても問題が解決されない中で、早めの転職と新しい環境を探す方が賢明ですよ。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/